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復讐マンガ

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「アラバスター」手塚 治虫

やはり記念すべき第一回は、少年漫画界の重鎮、
手塚 治虫先生の作品から語りたいと思います。







え?なんでよりによって?


という声が聞こえてきそうですが、わりと好きなんですけど
(ダメですか?)

醜い姿により迫害され続けた主人公が、
「ならば、美の基準をかえてやるんだから!」
という、ぶっとんだ計画をもくろんでしまうこの作品。


手塚先生がこの作品を描かれた時期、色々あったらしく、
ご本人は「アラバスター」を駄作だとおっしゃっていました。
(あらら、ダメですか?)

「ぼくは三,四年ごとに、どうにもやりきれないメランコリックな状態になるくせがあります。
 ぼくが失敗作や駄作をものにしてしまうのは、たいがい、そんな時期にかいたためです」


神でもそんなことがあるのか!


色んな伝説を読んだりすると、
手塚先生の原動力の中には『嫉妬』があると思います。
そういう人間らしさが、あれほどの人間ドラマを生むのだと思います。
美しく平和な作品も好きですが、私は手塚先生の作品の中で特に、
復讐劇が好きです。
悪しき心の中に学びがあるからです。
手塚先生の作品は、悪人のバックボーンもしっかり描かれているので、
「人間の心に巣食う悪とは一体何なのか」を考えさせられます。
(とくに「きりひと賛歌」なんてすごい)

自分で何かを創造する人は、
結局自分との戦いなのかもしれませんね。
そしてその勝敗を決めるのは、
最終的に自分自身なのかもしれません。

て、お前がいうなよっていう。


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